心が整う掃除術!年末の大掃除前に目的と方法について復習
2018/12/17
生活していると多くのゴミが出ますし、ちりやほこりも発生します。放っておくと不衛生な状態になり健康にも悪影響がでることもあります。そこで、生きていくためには掃除することが必要になってきます。ただ単に汚れを落とすだけではなく、きれいになると気分もよくなり、自分の精神状態にも良い影響がでてきます。汚れは見えないところにたまっていく物ですよね。掃除は面倒なもの、とは思わずに日常生活の一部であり、心まできれいにしてくれるもの、と考えると違った心持ちで行えるのではないでしょうか。私たちの暮らしに必要な、掃除の歴史や方法をご紹介します。是非、家も心もピカピカにして快適な暮らしに繋げて下さい。
掃除って深い…!
生活していく上では汚れは必ず発生していくものです。人やペットが動けば髪の毛や毛、ちりやほこりも発生します。掃除とは汚れを取り除いていくことです。掃除をしないと汚れが溜まっていき、カビの発生原因にもなりひどくなると感染症まで引き起こしてしまいます。掃除はそれらを抑えるために行うものです。また、ゴミも必ず出てしまうものです。
時代を遡って平安時代には、汚れを落として魔を払い、神様を迎えるという意味があったというほど普段から掃除・清掃を行っていたと言われます。中世の日本、江戸時代は「リサイクル社会」と言われ世界的にもキレイな都市であったことが有名です。ゴミを極力ださないで生活していたことが伺えます。権力者たちもゴミの不法投棄に目を光らせており、町をきれいにする努力がなされてきました。大掃除は年末に徹底的に行ない、一年分の汚れを払い、新たな年に神様を迎える準備として行われてきました。
今注目されている禅の世界では、修行として掃除を重んじてきたといいます。掃除をすることによって心も整えるという考え方が現代にも広がって来ています。掃除・清掃は古くから日本人が大切にしてきたものであると言えます。現代でも断捨離という考え方が流行しています。流行るということは少なからずすっきりときれいな環境で暮らしたいという方がいるからだと思います。
洗剤の他に使えるもの
最近ではホームセンターやドラッグストアなどで多くの種類の洗剤が手に入ります。新商品も次々と発売され、良い香りのものや機能性抜群のものが沢山あるので頑固な汚れに重宝します。用途別に使うことが多いのでそれぞれ使ってみると効果的に掃除ができます。また、昔から掃除に使われてきたアイテムも注目されています。
重曹は山菜のあく抜きやお菓子作りにも使われていますが、お掃除でも大活躍します。炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウムとも呼ばれ、弱アルカリ性の性質で、脂汚れ、手あかなどの酸性の汚れを落とすのによく効きます。キッチン回りの油汚れを落とすのに大変便利で、天然のミネラル成分なのでキッチンで使っても安心です。脱臭・吸湿作用があるので脱臭剤としても、除湿剤としても活躍してくれます。重曹はアルミ製品に使うと黒ずむことがあるので注意が必要です。漆器類、樹脂製のものは傷がつかないか試してから使ってください。しけりやすいので密閉して保管するのが良いです。
重曹より水に溶けやすいという性質をもつセスキ炭酸ソーダも最近注目されています。弱アルカリなのでこちらも酸性の汚れに強いです。
お酢に代表される「クエン酸」は酸性の性質を持っているのでせっけんのかす、水あか、尿などの汚れに強いです。雑菌の繁殖を抑えてくれる効果があり消臭効果も持っている自然由来のお掃除アイテムです。ステンレスの製品に残ると変質の原因になるので拭きとることが重要です。酸性なので塩素系の洗剤と一緒に使わないようにして下さい。
天然素材のせっけんは環境にもやさしく、油汚れに強い自然派の掃除アイテムです。環境を考えての掃除に使っている方も増えてきています。
場所別!掃除術
掃除の前には換気をすることが大切です。ほこりを取るときは上から下に掃除するといいです。
部屋
カーペットはほこりが溜まるとハウスダストによりアレルギー症状が出てしまうことがあるので原因であるダニや人・ペットの毛、そして春には花粉が室内に入ってきて汚れてしまうので除去しましょう。毎日の掃除は粘着テープで行い、週に一回以上目安に掃除機をかけます。ゆっくりと掃除機をかけると吸い込みやすいです。掃除機で取り切れなかった細かいゴミは粘着テープを使うときれいに取れます。
ソファも食べかすやほこりが溜まりやすい場所なので掃除機を使って取り除きます。材質に合わせて、布で洗えるものであれば洗い、臭いが気になるときは重曹パウダーをかけて2時間くらい置いて掃除機をかけると取れます。革でしたらから拭きでお掃除します。
フローリング・畳はモップやフローリングワイパーで床に溜まった埃を取り掃除機を掛けます。その後ぞうきんで水拭きします。基本的に汚れたらすぐに掃除することが大切です。
電化製品はほこりが静電気のせいで溜まりやすいのではたきやハンドモップなどでほこりを取ります。画面は専用のクロスを使います。照明器具もハンドモップで都度掃除しておけばひどい汚れになることはないです。
押入れとクローゼットは湿気が溜まりやすい場所なので物を入れ過ぎないようにして、風通しを良くします。除湿剤やすのこを使って湿気対策をします。はたきなどでほこりを取っていき、定期的に中のものを出して掃除機をかけます。
キッチン
シンクは汚れやすいので毎日、台所用洗剤を使って磨くか重曹を溶かした水で汚れをとって水で流します。仕上げはから拭きします。
ガスコンロ、レンジフードの油汚れは放っておいてしまうと熱で取れにくくなるので汚れは水拭きですぐとることをおすすめします。ごとくは重曹パウダーを振りかけてアクリルたわしで汚れを落として水で流し乾燥させます。
食器棚のほこりが気になるときは掃除機を使って吸い取り、固く絞ったぞうきんで水拭きしてよく乾燥させてから食器をしまって下さい。
冷蔵庫は家族皆が触れる機会が多い場所なので汚れが付きやすいです。扉のパッキンなどは固く絞ったぞうきんで汚れを落とし、から拭きしてその後消毒用エタノールで拭くと綺麗になります。消毒用エタノールは手にかかると手が乾燥しやすくなるので手袋をはくか、使ったあとはハンドクリームを使ってください。
鍋の焦げ付きは重曹を振りかけてアクリルたわしでこすります。アルミ製品には重曹は使わない方がいいです。
バス・トイレ・洗面所
浴室はカビが生えやすい場所です。マットは敷きっぱなしにはしないで立てかけて置き、床にもボトルなどは置かない方がいいです。お風呂上り、お湯を抜くときにぞうきんやスポンジで磨きシャワーで流します。お湯の後水を掛けることで室温を下げ、湿気を防ぐことができます。最後にスクイージーで水をおとすかふき取るとカビ予防になります。カビ取り用の洗剤を使うときは目や肌につかないように注意し、換気を行い、マスクとゴム手袋を使用してください。重曹は皮脂・湯あかに、クエン酸は石けんかすをとるのに効果的です。
トイレは流せるペーパータオルなどで拭きます。床の掃除も行い、こまめに掃除しておくと週に1度くらいブラシで磨くだけでも大丈夫です。タンクも水拭きを行い、ドアノブやトイレットペーパーホルダーなど細かな場所も掃除します。
洗面所は水あかが付きやすいです。髪の毛も落ちやすいので粘着テープで除去します。普段の汚れはせっけんで落ちるのでスポンジでこすります。週に1回水栓金具を歯ブラシで磨き、から拭きをします。
掃除をする前に物をしまって…と手間があると少し億劫になってしまうので普段から使ったらすぐにしまうという癖をつけておくと掃除にもすんなり入れます。汚れがひどくなってから行うと掃除に時間がかかってしまうので、「ついで」に行うことがポイントです。ほこりをこまめにとる、お風呂上りに最後の人が水滴をとる(家族の協力も必要ですね)など少しずつ行うときれいな環境を保つことができます。ほこりが出やすい布製品を減らすなども工夫できます。
心を落ち着かせるために何かを磨くのが効果的との説もあります。ピカピカにすると心まできれいになった気になりますよね。完璧に!と思わず日々できることを少しずつ行って家も、心もすっきりさせて心地よく生活して下さい。