読書の秋!イマドキの図書館は子供も大人も楽しめるイベントや取組みがいっぱい
2018/10/10
あなたは普段、図書館を利用していますか?何年も利用していないという方の中には、図書館は本を借りる、調べ物をする、勉強をする。静かでどこか堅苦しい場所、そんなイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか?
じつは今、多くの公共図書館は複合施設化され、イベントやワークショップを取り入れた地域住民の憩いの場所にかわりつつあります。
そして図書館の利用がより便利になるように、新しい取り組みがなされています。
今回はそんなイマドキ図書館についてお伝えしたいと思います。
図書館ってこんなに便利!上手な利用方法
CDDVDの視聴、PCで調べ物
図書館で借りられるのは書籍だけではありません。音楽、映像資料でもあるCDやDVDを貸し出し、視聴することもできます。館内のみ、と利用が制限された資料等は視聴スペースで利用できます。受付窓口で申請して、利用しましょう。手早く情報収集や、調べ物をしたい時などにはインターネット接続されたパソコンを使用することも可能です。制限時間が設けられていることが多いです。
雑誌の最新号、バックナンバーが借りられる(閲覧できる)
図書館では、毎号決まった雑誌が入荷されています。生活、地域、経済などの情報誌、音楽、パソコンなどの趣味の本、テレビアニメや子供向けの雑誌まで、図書館によって様々な雑誌が取り揃えられています。最新号は借りることは出来ず、館内での閲覧のみになりますが、気になっていた雑誌があれば、じっくり読むことができますね。
本屋で購入することができなくなった絶版本が借りられる(閲覧できる)
出版社の都合上、流通することがなくなってしまった昔の本を読むことができます。それらは閉架書庫として納められていますので、検索機で確認をした上で、司書に取り出してもらいましょう。
図書のリクエスト
読みたい本が置いていない場合、今後の入荷リストに加えてもらうか、近隣の図書館から取り寄せてもらうことができます。※県外から取り寄せた場合、郵送料を負担する事があります。
インターネットで電子書籍の利用
図書館まで遠い、子供が小さく連れて行けない等そもそも図書館に行けないという場合。最近は電子書籍を取り入れている図書館も増えています。図書館のホームページにアクセスして、簡単な操作で借りることが出来ます。返却期限が過ぎれば自動的に文書データは消去されるので、返却手続きも不要です。小説や絵本は当然のこと、英語の読み上げ機能がついた学習向け図書などは、電子書籍ならではの魅力ですね。
移動図書館の利用
本が積まれたバス、移動図書館を取り入れている自治体もあります。市内、町内をまわる、図書館へ行けない人のための小さな図書館です。
2000~3000冊と、図書館の蔵書にくらべると少ない数ではありますが、車内にいっぱいの本が積まれています。返却は次にバスがくる時までというケースが多いです。(約一ヶ月)
本を借りる以外にも
絵本読み聞かせは、毎月、定期的に開催されています。小さいお子さんがいらっしゃる方は館内カレンダーを参考に足を運んでみてください。また、複合施設化した図書館ならではの取り組みとして、季節のイベントやワークショップ、その地域ならではのイベントを積極的に取り入れている図書館もあります。
公共図書館利用のデメリット、注意点
すぐに借りることができない可能性アリ
直木賞、芥川賞などを受賞した話題作、映画化作品など人気の図書はすぐに読みたくてもなかなか借りられない可能性が高いです。予約人数が多いと、数カ月、半年待ちになる事もあります。
また、一過性のものではなく長年親しまれてきた絵本や小説等は特設コーナーに置かれている事が多いので、タイミングが悪いと予約なしではなかなか借りられないこともあります。
返却期限がある
当然のことながら、借りたものは返さなくてはなりません。思うように読書の時間が取れなかった場合は、最後まで読み切れずに返すことになります。そんな時は返却の際、もう一度同じ本を借りたい旨を伝えてみてください。返却処理を一度行った上で、その本の予約がなければもう一度続けて借りられる場合があります。
図書館でのマナー
うるさくしない
憩いの場ではありますが、基本的には読書や、勉強、調べ物をするための公共の場所なので静かであることが前提です。必要以上の会話や携帯電話も、館内では控えましょう。
飲食、ゲーム等禁止
夏は涼しく冬は暖かいので、過ごしやすい場所ですが、遊ぶための場所ではありません。指定の場所以外での飲食も絶対にやめましょう。
本はきれいに読む
図書は公共物です。普段より大事に扱いましょう。当然、落書きやライン引きはしないこと、水濡れに気をつけて(雨の日は要注意)不必要な折り目をつけるのも控えましょう。
期限内に返却する
貸出期間は図書館によりますが、2~4週間での返却が一般的です。返却期限が来たらすぐに返すように行しましょう。期限を大幅に過ぎた場合、図書館から直接催促の電話やハガキが届きます。うっかりをふせぐためにカレンダーや、手帳に返却日をメモしておくといいですね。
行ってみたい!見てみたい!利用したい!日本の有名図書館!
日本各地には、特定の資料に特化した専門図書館や、施設そのものを見て楽しめる美しい図書館が数多く存在します。その中のいくつかをご紹介します。
最大級の蔵書数を誇る国立の書庫『国会図書館』
国内で発行されたすべての出版物の収集、保存を目的とした国立図書館。館外への貸出は出来ないものの、蔵書数は現在、圧巻の4200万点超え!そして毎年その数は増えて続けています。
また、専門資料室の利用で一歩踏み込んだ詳細な調べ物ができます。
別館に関西館、国際子ども図書館があります。
観光スポットになった図書館『富山市立図書館新本館』
富山市中心部にある複合施設内の図書館。富山市ガラス美術館と併設されています。圧巻の吹き抜け構造は、開放的で居心地が良い空間を作り出しています。観光客向けにも、充実した情報コーナーが設けられています。
番外編:日本文学がいつも手のひらの中に『青空文庫』
有志により開設された、インターネットの電子図書館。著作権の保護期間の過ぎた作品が多数記録されています。
知識を高め新しい発見を得ることで、心に刺激がうまれ、日々の暮らしにも潤いをもたらします。カフェコーナーが併設された図書館も今では珍しくないようです。コミュニティの場として、生活の一部として、誰もが気軽に利用できる場所として、図書館は今後ますます進化し続けることでしょう。この機会にぜひ、最寄りの図書館に足を運んでみてくださいね。