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1月と2月の行事と言えば?日本ならではの行事の由来と行事食をご紹介

2018/01/17

日本には昔から伝わる様々な文化や行事があります。昔の人は、行事を通して季節の移り変わりを楽しんでいたのだと思います。これらは四季がある日本ならではの風習だと思います。月ごとに行事があり、それぞれ意味を持っていました。最近では忙しさなどから行えない方もいると思いますが、少し意識して過ごすことで改めて日本文化を感じ楽しみながら生活できると思います。今回は1月2月の行事の由来と、食についてご紹介します。

1.1月7日

1月7日

諸説ありますが1月は睦月と呼ばれ、お正月に親戚で集まり睦み合う(仲良くする)ことから呼ばれるようになったといいます。1月7日はお正月最後の日で七草粥を食べることで有名です。昔、中国で1月1日から順番に動物を占って大切に扱い、7日目は人を占い、人を大切にする人日という節句にしました。その日に食べていたお吸い物の影響と昔から日本で盛んだった若菜摘みが結びあって、七種の若菜をいれた七草粥を食べることで無病息災を願いました。江戸幕府が人日を祝日にしたことからこの風習が広まったということです。「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ すずな、すずしろ」をいれた七草粥は昔、不足しがちな栄養を補う健康食でしたが、今ではお正月に食べ過ぎた胃腸を休めるために食べるとも言われています。スーパーで七草セットが売っているので簡単に楽しむことができます。

2.1月11日 鏡開き

1月11日 鏡開き

鏡割りとも言われ、お正月に神様や仏様にお供えした鏡餅を下げて食べることです。神様にお供えしたものを食べて神様と繋がり力を貰えると考えられ、お雑煮やお汁粉にして食べ、無病息災を願いました。最初は武家の風習で1月20日に行われていましたが、三代将軍徳川家光が4月20日に亡くなり、20日を避け11日になったと考えられています。今でも地域によって日にちが違うところもあります。刃物でお餅を切り分けるのは神様に失礼であるという説や切腹を連想させることから木槌でたたいて割ったりしていました。そこから開くという言葉が使われているそうです。いまでも道場開きに鏡開きをしてお汁粉を食べたりしていますね。最近では個包装されたお餅が多いですが、本来は乾燥して硬くなった鏡餅を叩いて割るのが風習です。

3.1月15日 小正月

3.1月15日 小正月1月1日の元旦を大正月と呼ぶのに対して15日を小正月と呼び、家庭的行事を行う日とされています。お正月を忙しく働いた女性をねぎらう日でもあり、そこから女正月とも言われます。餅花という紅白の餅を木に飾り付けて豊作を祈りました。餅花は繭を使ったり柳を使ったりと地域によって違うのも面白いです。鏡開きのお餅を入れた小豆粥を食べて、ここでも無病息災を祈りました。赤色の食べ物が邪気を払うと信じられており、小豆を使ったお粥を食べるようになりました。この日には正月の飾りやお札などを燃やすどんど焼きという悪霊払いの行事もあります。この煙に乗り、年神様が天へ帰ると信じられてきました。

4.2月3日 節分

4.2月3日 節分諸説ある中で2月が如月と言われるようになったのは寒さが厳しくなり、重ね着をする、衣を更に着る季節で「衣更着」という意味になったのが有力な説です。2月の行事と言えば節分が有名です。節分は本来年に4回あるのですが、旧暦の立春の頃が1年の始まりで重要とされたので春の節分を指すようになりました。新年を立春とすると節分は大みそかにあたります。平安時代には大みそかに追儺(ついな)と呼ばれる旧年の厄を払う行事があり、その後鬼を追い出すために豆をまくことが庶民に広まって行きました。豆まきは「魔滅(まめ)」に由来し、無病息災を祈ったとも言われています。炒った豆を一家の主人か年男がまき、その豆を年の数(または+1個)だけ食べて無病息災を祈ります。
今ではスーパーやコンビニで手に入れることができ多くの地域に広まっている恵方巻ですが、関西が発祥ということです。昔は太巻き寿司と呼ばれることも。七福にちなんで七つの具材が入っています。福を巻き込むという意味で巻き寿司が使われ、さらに福を切らないように刃物は入れないで食べます。丸ごと食べることで幸福を得られるとも言われています。その年の方角を向きながら食べ終わるまで話してはいけない、ということも耳にします。イベントとしても広がっているので由来を知った所で試してみると楽しいですね。
 

紹介した行事以外にも小さなものから多くの行事があります。このような行事や、行事食には地域によってまた家庭によって違った方法で行われています。自分の住んでいる地域のやり方を学ぶことによって歴史を知ることもできるので大変興味深いです。年中行事をやってみると、変化してないようで季節は移り変わってのだと感じることもできます。是非ご紹介した行事や自分で知っている行事食を食べてみて日本の文化を楽しんでください。