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海外にみる節約意識&シンプルライフ

2017/11/15

海外に見る節約意識&シンプルライフ

皆さんは「節約」という言葉を聞くとどのようなイメージを思い浮かべますか?
頑張らなくてはいけない、買いたいものを買わないようにしないといけない、など我慢や忍耐のイメージがあるでしょうか。
「無駄を省いて切り詰める」という意味を持つ節約ですが、人それぞれ、自分に合った方法で行っているのをよく耳にします。もちろん厳しく節約できる人もいると思いますが、長く続けられるように、楽しんで節約できると一石二鳥です。言葉が持つ意味通り、無駄なものを省いてすっきりとした生活を送り、それが習慣化できると節約生活を長く続けることができると思います。
日本人は、「もったいない」という、ものを大事に使う心を生活していく中で覚えていきます。

昔からよく、ものを簡単に捨てるのはもったいない、これは何かに使えるかもしれない、という言葉を聞いてきました。「もったいない」は節約に繋がる大切な心です。しかしあまり行き過ぎると無駄なものを抱え込み、逆に楽しく行う節約生活とはかけ離れてしまいます。ものはすぐに溜まって行ってしまうので少しずつでもものを減らす意識を持つことは大切です。

無駄なものは省きつつ、暮らしやすいようにシンプルな環境を整えることが、結果的に節約に繋がる、ということです。無駄遣いをしてはいないのに上質な暮らしを送ることができると心にも良い結果が生まれると思います。 日本だけでなく、ほかの国の生活も見ながら節約意識を考えてみようと思います。

1.日常生活に根付いた世界の節約意識

日常生活に根付いた世界の節約意識

日本では最近、断捨離という言葉も広まり不要なものに囲まれて過ごすことはストレスに繋がる、など新しい考え方が生まれています。断捨離を実行しているミニマリストとして、「スティーブ・ジョブズ」や「アンドリュー・ハイド」「四角大輔」などが有名です。断捨離をして結果的に節約になったということも聞きます。このようにシンプルな生活に大きな興味が注がれている中、海外の節約生活でもお手本になることが沢山あります。

欧米ではD.I.Y.(Do It Yourself=自作や修繕をすること)が盛んで、「ものを長く使う」という意識が人々に根付いています。ものが壊れたりすると、「さぁ新しいものを買おう」と、すぐに買い替えるのではなく、自分たちで直して長く使っていくそうです。自分で直したりすると、ものに対して愛着が湧くのですぐに捨てることは少ないと思います。日本でもD.I.Y.が広がって来ていますよね。自分のものを自分で直すのは時間がかかりますが、楽しく節約することができます。

また、自分では使わなくなったけれど、まだ使えるものはガレージセールや教会でのバザーなどで売るということが盛んに行なわれているところからも、「捨てる」ではなく「長く使う」という意識があると言えます。

このように「ものを長く大事にすること」で、節約意識が育っていくのだと思います。苦しい節約ではなく、日常生活で上手に取り入れているように思えます。見本にしたいですよね。

2.質素で素敵なイギリスでの節約術

質素で素敵なイギリスでの節約術

ヨーロッパの1つの例としてイギリスを見てみると、やはりD.I.Y.やリフォームが盛んです。住宅は自分たちでリフォームしてお気に入りの部屋にしたり、B&B(bed and breakfast)と呼ばれる小規模宿泊施設を開くときのリフォームもD.I.Y.でお金をかけずに行ったりと、節約する気持ちが身についています。

もちろんイギリスでもバザーはよく開かれています。古着やアンティークという言葉もよく聞き、素敵なものを見つけることもできます。おばあちゃんの洋服を自分でリメイクして着ている、というような話もよく耳にします。大切なものを長く着続けたいという、気持ちが表れています。

新しいものを買うときには衝動買いをしないように、まず、必要なものかを考えます。家具などは一生ものと考えてじっくり選びます。不要なものに囲まれて暮らすよりも使わないものは譲る、バザーにだす、など工夫することで本当に必要なものだけで暮らせることが心地いいという考え方です。

確かに、安いからといって沢山のものを買うと、使いたいときに探しものに時間がかかったり、ものを片付けてから始めないといけないので掃除が大変だったり、とストレスになることがあります。探しものが見つからなくて、新しいものを買ってしまったりすると無駄ですよね( そして買ってしまった後に見つかることもあります ) 。

この考え方は断捨離にも通じています。自分のお気に入りのものを使うことで「ものを大事にする心」を養うことができます。少しのもので生活する「シンプルライフ」は、結果的に節約にも繋がるということですね。

イギリスでは食材のリサイクルも盛んで、食材は出来るだけ使い切り、どうしても使えない部分は肥料にするなど自然にも優しいです。日本でも家庭菜園を始める人が増えているので、楽しみと節約を両立出来ていると言えますね。

ホームメイドのクッキーやジャムでティータイムを楽しむイギリス人ならではのこのようなシンプルライフは、節約を楽しんでいるのが見て取れるのでとても憧れますし、私たちも実行できそうです。

3.世界に広がる「MOTTAINAI」

世界に広がる「MOTTAINAI」

日本人になじみの深い「もったいない」という言葉は、外国語で表現するのが難しい言葉とされています。
日本人の、ものを大切にする心を上手に表している言葉であると言えます。

今、環境問題を解決していくことが世界でも重要視されています。環境保護活動家のあるケニア人女性が環境保全運動をしている中で、この「MOTTAINAI」という言葉に出会い感銘し、広めて、世界的に知られることになりました。世界中に昔からあった日本の言葉と心が広がっていくのは嬉しいですね。

もったいないという気持ちがあるからこそ、安易にものを捨てたり、使い捨てのものを沢山買ったりせずに節約に繋げることができると思います。
そして、「もったいない」と「断捨離」はバランスが大切だと思います。「もったいない」といって不要なものやごみを沢山溜め込んでしまうと心の健康にも良くないですし、本来感じなくてもよいストレスを受けることになります。これでは節約しても気持ちのいい暮らしからむしろ遠ざかってしまいます。

世界にも徐々に広まっている「MOTTAINAI」という言葉とともに、バランスを考えながら節約生活を送っていけることが理想だと思います。

ものが溢れている現代だからこそ、一人ひとりが節約意識を持って生活することが大切です。資源は無限ではありませんし、個人の生活においてもできるだけ無駄を省いて生活したいと思っている人が多いからこそ、日本でも「断捨離」という言葉が広まっているのだと思います。どんどん増えていってしまうものに手間をかけるのではなく、本当に自分の好きなものにお金や時間を掛けたいと皆さんも思っているはずです。
昔から日本人の意識の中にある「もったいない」という素敵な言葉も、徐々に世界に広まっており、これから世界の共通意識として根付いていくかもしれません。

イギリスをはじめ、海外に目を向けると、自分でものを直し、人にものを譲り、大切にする心からD.I.Y.やリフォーム、リサイクルが盛んに行なわれていて、お手本になることが多いです。
生活の中に上手に取り入れて、無理のない節約生活が送れることが人生を豊かにしていくことにも繋がると思います。少しずつでも続けていき、振り返った時に大きな結果として残っていると自分の生活にも大きな変化が表れていると思います。是非、自分でできることから節約に繋がるシンプルライフを始めてみてはいかがでしょうか。